レッテルとかラベリングは非常に重要だと思っていて、それがないと完全にフラットな関係の相手と喋ることが出来ない。
レッテルとかラベリングという言い方をするから悪いのであって、本質は「そのクラスタに属す人シミュレータ」だ。

まず、空気を読んで喋ることが自然に出来る人と、出来ない人がいる。僕は完全に後者だ。

で、困るので、頭の中に他人シミュレータを飼う。

慣れるまではブルートフォースするしかないので、頭の中でそのシミュレータに向かって適当な事を言ってみて、シミュレータがなんと返してくるか様子をうかがう。
変な空気にならなければオーケーだし、なったらリセットして違う言葉を投げてみる。
シミュレータの返答が大丈夫そうなら実際に口に出してみて、相手の反応を覚える。
これを繰り返すと、シミュレータはその人のしそうな返答をどんどん正確に出来るようになっていく。

シミュレータとか呼ぶから非人間的な響きだけど、もちろんシミュレータも自分なので、相手の返答が予測できるようになってくるにつれて、相手の思考をトレースできるようにもなってくる。
相手の思考をトレースできるようになってくるにしたがって相手の気持ちも分かるようになってくる。シミュレータは自分自身なので当たり前だけど。

そうなってくると、次のステップに進んでしまう事もある。
そう、相手シミュレータと自分シミュレータを会話させて、最適っぽい言葉を適当に口から出す、みたいな会話法だ。
どっかの誰かがオート会話と呼んでいた。
これ本当に害しかなくて、次みたいな悪い事が起こる。

  • 普通に話しているような印象を与えつつ、全く覚えていない
  • 特定のコミュニティに特化した自分シミュレータが形成されてしまい、複数のコミュニティが跨がる場で喋れない

本当に良くないんだけど、シミュレータの精度が上がってくるとやってしまう。
相手の反応から自分の発言を逆算しているのだから当然と言えば当然なんだけど、本当の意味でどこにも自分の思考が乗っていない発言を息をするようにしてしまう。
しかし、それにさえ気をつけていれば非常に便利な機能になる。

で、ようやくレッテルとかラベリングの話だけど、出来るだけ沢山の属性やクラスタのシミュレータを用意することで、初対面やそれほど仲良くない人と喋るときに、最適かどうかは置いておいても、とりあえず何か喋ることが出来る。
もちろん、相手にも自分がそういう風に分類している事は伝わってしまうので、ラベリングに頼らずに頼るための手段は用意しておいた方が良いとは思うけど、数が限られているので…(そして始まる天気の話)