COVID
日本はCOVID-19があんな感じになっていて、大抵の人にとってはほぼ予想通りか、予想よりも少し遅いくらいの感染状況(この文章内では、「感染状況」という言葉を「陽性者数、陽性率」くらいの意味で使う)だと思う。
まだ国内の感染者数が0になっていない状況で(というか、そもそも2週間程度の潜伏期間と無症状感染者が存在するのだから、0になっただけでは駄目なのだけど)緊急事態宣言を解除したのだから、感染がその後拡大するのはとても自然な成り行きだろう。
正直7月初頭くらいでこのくらいの感染状況になると思っていたので、かなり頑張って持ちこたえたなぁという気持ちではある。日本人は本当に真面目なのかもしれない。
しかし、こrが真面目とかでなんとかなるようなものでないことは、他の多くの国を見ていれば明らかなようにも思う。
それよりも僕が驚いているのは、大抵の人がそう予想しているはずなのに、特に何も対策をしていない会社があまりにも多いことだ。
もちろん、工場や接客業等対策が難しい業種もあるので一概には言えないのだけど、IT業界はどんな方法であれ対策が取れる、もっとも取りやすい業界のはずなのに、とらない。
全然取らない。
取らないので次々に感染者が出て、名だたる企業のIT部門のオフィスが閉鎖されていく。
愛知だけでも、10を超える有名企業のオフィスから陽性が出て、全員突然在宅になったり入院したりしている。
従業員の命が惜しければ、いや、会社の利益が惜しければ普通は出来る部分だけでも対策をするものだ。
在宅勤務が可能なものは在宅にするだろうし、大きなオフィスに沢山人が居るなら在宅になった従業員が居たぶんだけでも距離をとり、何かで仕切るだけでダメージが全然違うはずだ。
ダメージというのは個人のダメージの話ではない。
感染者が出た時の会社への金銭的信用的ダメージの話をしている。
モラルの話もしていないし、従業員への配慮の話も一切していない。
会社の利益の話しかしていない。
会社の利益の話をするだけでも、普通であれば対策をするだろう。
そこに配慮やらモラルやらが乗っかってくれば、もう対策をしない理由など1つも見当たらなくなる。
しかし、しない。
しないので、会社はダメージを受ける。
何も準備していない在宅勤務に突然なり、生産性が消え去る。
プロジェクトが丸々頓挫する。
チームから意思決定出来る人間が消える。
そして損失だけが残る。
正直、モラルも社員の健康にも興味がない、儲けが欲しい、であれば、わかる。
全然理解できる。
しかし、なんの見返りもないのに一定の確率でそのオフィス内の社員全員が強制的に隔離させられ、2週間〜永遠に戻ってこない、というのはなんのメリットもない賭けである。
ハイリスクノーリターン。
煽っているのではなく本当にわからない。
- コントロール幻想
- 認知的不協和
- 現実逃避
どれかだろうか?
どれかかも知れない。
そうでなければ、本当に何も考えていないか。
そんな事があるだろうか?